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「岡康砧」月の前の砧は、夜寒を告ぐる雲井の雁は琴柱にうつして面白や 夜半の砧のしぐれの雨と、夜半の砧のしぐれの雨と、うちつれだちて今日の遊びは「海人小舟」雁は北、人は南に帰る海、おのが小舟に棹さして、涙の雨にぬるる海人(あま)、草のとぼそのふるさとへ、行く春おしむ恋ごろも、きつつなれにしつま重ね、幾夜仮寝の旅枕、かはせしことの数々を、関のそら寝も鳥もがな、また逢坂の折りを待ち、秋澄む月を二人眺めん「黒髪」黒髪のむすぼれたる思ひをば、とけて寝た夜の枕こそ、ひとり寝る夜はあだ枕、袖は片敷く妻ぢゃといふて、愚痴な女子の心は知らず、しんとふけ行く鐘の声、ゆふべの夢の今朝さめて、ゆかしなつかしやるせなや、積もると知らでつもる白雪「芥子の花」手にとりて、見ればうるはし芥子の花、絞りしぼればただならぬ、匂ひ香ばし花びらの、散りにし姿あはれさよ、悋気(りんき)する気も夏の花、雨には脆(もろ)き風情あり、誰に気兼ねをなんにも言はず、ぢつとしている奈良人形「五段砧」花は吉野よ 紅葉は高雄、松は唐崎 霞は富山、いつも常磐のふりは、さんざしほらしや、とにかくに思はるる「嵯峨の秋」さらでだに、物の淋しき名に立てる、嵯峨のあたりの秋の頃、月も隈無き柴の戸に、忍びてもらす琴の音は、峰の嵐か松風か、尋ぬる人のすさびかや、駒を早めて聞く時は、爪音知るき想夫恋、つまおとしるき想夫恋「桜川」新玉の春は氷もとけ初めて、浪の花こそよすらめと、瀬々の白波しげければ、霞を流す浮島の、げに面白や昔の春も今もなほ、変らで花の麗しく、水もにごらぬ桜川「残月」磯辺の松に葉隠れて、沖の方へと入る月の、光や夢の世を早う、覚めて真如の明らけき、月の都に住むやらむ 今は伝(つて)だに朧夜の、月日ばかりは廻り来て「新高砂」高砂やこの浦船に帆を上げて、月もろともに出汐(いでしほ)の波の淡路の島かげや、遠く鳴尾の沖過ぎて、はやすみのえに着きにけり「千鳥の曲」しほの山、さしでの磯に住む千鳥、君が御代をば八千代とぞ啼く、 君が御代をば八千代とぞ啼く 淡路島、かよふ千鳥のなく声に、幾夜寝覚めぬ須磨の関守、 幾夜寝覚めぬ須磨の関守
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